ペットが亡くなったらどうする?ペットロスを乗り越えるためにできること
ペットロスとは、ペットが亡くなったときなどに感じる悲しみのことです。
大切な家族の一員が亡くなったのですから悲しいのは当然ですが、なかにはうつ病になったり自殺願望が出てきたりする飼い主もいます。しかし、亡くなったペットはそのようなことは望んでいないはずです。
ここでは、ペットロスを乗り越える方法について考えてみましょう。
ペットロスを乗り越えるためのステップ
人はペットロスに陥ってから、それを乗り越え立ち直るまで、事実の否定・交渉・怒り・受容・解決の5つのステップを踏みます。
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事実の否定
ペットが亡くなったときやもうすぐ亡くなるというときに、「うそだ」と現実を否定する気持ちになることです。すでにペットが亡くなっていても、いつも通りにエサを用意してしまう飼い主もいます。 -
交渉
これは飼い主の望み通りになることを願うステップです。「あの子を生き返らせてください」「どうか生き返って」と、神様や亡くなったペット自身に交渉します。 -
怒り
ペットが亡くなったことを誰かのせいにするステップです。怒りの矛先は獣医に向けられることもあれば家族に向けられることもあり、自分自身に向けられることもあります。 -
受容
怒りが収まり、ペットの死を受け止められるようになるのが、受容のステップです。ペットの死を受け止められるようになるといっても、悲しみがなくなるわけではありません。むしろ、受け止めたことでより深い悲しみに襲われることもあるでしょう。ですが、その悲しみは永遠に続くわけではなく、時間をかけることで徐々に薄らいでいきます。 -
解決
これはペットのことを忘れ去るということではなく、ペットのことは良い思い出にして普通の生活を送れるようになるという最後のステップです。
ペットロスを乗り越えるためには時間も大切
大切な家族が亡くなれば、それが人であってもペットであっても、悲しいことに変わりはありません。
ですが、実際は人よりもペットが亡くなったときのほうが深い悲しみを感じ、長期間に渡って引きずってしまうという人がいます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは、人が亡くなったときはお通夜や葬儀などにたくさんの人が集まって一緒に悲しんでくれるのに対して、ペットが亡くなったときは一緒に悲しんでくれる人が少ないからだと言われています。
個人差はあるものの、ペットロスから立ち直るには時間をかける必要があるでしょう。
ペットが亡くなったら、どのように弔うか
ペットが亡くなったら、弔うことで気持ちの整理をすることが大切です。
弔い方は、飼い主によってそれぞれ異なります。自宅の庭に埋める人もいれば、火葬してペット霊園に埋葬する人もいます。
また、人と同じようにペットの葬儀を執り行い、供養してくれるサービスを利用すれば家族と悲しみを共有できますし、ペットへの愛情を示すことができるでしょう。とはいえ、葬儀のように形式的な儀式だけでは、まだ気持ちの整理が充分にできない飼い主も少なくありません。
そういった場合は、ペットのお別れ会を開催するのもひとつの手です。お別れ会は家族だけで行うのではなく、亡くなったペットと仲良くしてくれていた人やペットを招くことが多いようです。
たくさんの人と最愛のペットとの思い出話に花を咲かせることで、きっと悲しみを薄れさせてくれるのでしょう。
NHK「おはよう日本」でStoryが紹介されました