
お別れ会・偲ぶ会に参列するときの費用相場は?主催者はいくら負担する?
お別れ会の特徴や進行
お別れ会・偲ぶ会には決まった形式はありませんが、代表的なスタイルとして「セレモニー形式」と「会食パーティ形式」の2種類があります。
セレモニー形式では、一般の葬儀のように故人の経歴紹介や弔辞スピーチなどがあり、最後に参会者が1人ずつ献花を行うというのが一般的です。
一方、会食パーティ形式では先に弔辞スピーチと献花を行い、その後は参会者が立食パーティなどを行いながら故人を偲ぶ、という形がとられます。
場合によっては、会食中に弔辞を読み上げる、故人のエピソードを紹介する、という演出が行われることもあるようです。
お別れ会・偲ぶ会の会場となるのはセレモニーホールやホテルが多いものの、レストランや居酒屋、あるいは屋外などでも行われるケースもあります。
故人とゆかりのある場所で開かれることも多く、会場選択の自由度は高いです。ただ、開催場所をどこにするかによっても費用は大きく変わるので、主催者側で慎重に検討する必要があるでしょう。
お別れ会の参列者が負担する費用は?香典と会費の違い
お別れ会では開催にかかった費用をまかなう目的で、参会者全員に費用負担をお願いするのが一般的です。
負担の仕方としては、参会者に会費の支払いをお願いする「会費制」と、葬儀・告別式と同じく慣例による「お香典」をお願いする方法とがあります。
以下では、お別れ会における会費制の費用相場はどのくらいか、お香典を持参する場合はどのくらいの金額を包むのがよいのか、について詳しく解説しましょう。
会費制の場合
お別れ会を会費制にて執り行う場合は、招待状にその旨が必ず記載されています。その際、具体的な会費の金額も提示されていますので、参加する場合はその金額を持参し、受付でお渡ししましょう。
会費の金額を記載しているのは、「それ以上の金額はお受け取りできません」とお知らせする主催者側の配慮でもあります。
会費制における一般的な相場は1万5,000円前後ですが、招待状に記載されている以上の金額をお渡しする必要はありません。
香典を持参する場合
お別れ会の招待状に会費負担のお願いが記載されておらず、さらに「香典辞退」についても明記されていない場合、一般的な葬儀と同じく、参会者は「お香典」を持参する必要があります。
お香典の場合、会費制のように明確な金額が記載されていないので、どのくらい包めばよいのか迷うところです。
お別れ会の規模や開催費用なども考慮する必要もありますが、一般的な相場としては、会費制の場合と同じく1万円~2万円ほどといわれています。
お別れ会の主催者が負担する費用は?
お別れ会・偲ぶ会の開催費用は、会場をどこにするのか、参会者が何人になるのかなどによって変わってきます。
また、同じ会場でも単に場所だけを利用する場合と、サービスや演出などのオプションを追加した上で利用する場合とでは、負担する費用の差は大きいです。
会ごとに費用総額は異なるものの、食事代・ドリンク代込みでの目安としては「お別れ会の総費用=参加人数×1万5,000円」といわれています。
ただし、これはあくまでもベースとなる金額なので、趣向を凝らした会を計画するのであれば、それだけ費用も高くなってきます。
参会者から会費やお香典を頂くことで、主催者の費用負担を減らすことはできるでしょう。しかし、趣向を凝らした会にすると費用はどうしても高くなり、主催者が負担する金額も大きくなる傾向があります。
まとめ
お別れ会・偲ぶ会にはセレモニー形式や会食パーティ形式などがあり、会場にはホテルやセレモニーホール以外に、レストランや屋外など多様な場所が選ばれています。
ただし、どこの会場で何人くらいの参会者を呼ぶのか、会場でどんな演出を行うのかによって、開催費用は大きく変わるという点に注意が必要です。
会によって異なるものの、一般的な費用の目安といわれているのは「参加人数×1万5,000円」です。参会者の会費やお香典を費用に充てることができるものの、趣向をこらした会にすると、主催者の費用負担は増えていくため、会の内容は慎重に検討しましょう。
NHK「おはよう日本」でStoryが紹介されました