会社が行う社葬では、代表して挨拶するのは喪主ではなく、葬儀委員長になります。しかし、初めて葬儀委員長を務める際には「何を話せばよいか」と迷う方も少なくありません。この記事では、葬儀委員長の役割や挨拶の流れ、実際に使える例文をわかりやすく解説します。
目次
社葬における葬儀委員長とは?
社葬の場での葬儀委員長は、会社を代表して社葬の運営を取り仕切る重要な役職です。大規模な社葬の場合は、葬儀委員長だけではなく、複数人の葬儀委員も任命されます。
多くの場合、葬儀委員長は会社の代表取締役などの代表者が務め、社葬の責任者として準備から当日まで幅広く関わります。
準備段階では、葬儀委員とともに葬儀社や遺族と相談しながら式の規模や進行、席次や供花の取りまとめなどを決定し、取引先や関係者への案内も調整します。
当日は、式が円滑に進むように運営全体を見守り、必要に応じて臨機応変に対応することも求められます。
社葬における葬儀委員長の挨拶
葬儀委員長は一般的に、社葬の開式と閉式で挨拶をして、式の始まりと終わりを知らせる役割も果たします。
葬儀委員長の挨拶は長文である必要はありません。簡潔に要点をまとめることが大切です。一言一句を覚えようとすると緊張が高まるため、原稿を手元に置いて落ち着いて話して問題ありません。
挨拶では、参列者が誰でもわかるように専門用語や社内用語を避け、みんなに伝わる言葉を選ぶことが大切です。
声の大きさや話す速度にも気を配り、落ち着いた態度を保つようにしましょう。多くの取引先や関係者が集まる社葬では、葬儀委員長の言葉は会社のイメージにもつながります。
葬儀委員長の挨拶の基本的な構成
葬儀委員長の挨拶の基本的な構成は次の3つになります。
- 参列者への謝辞 「ご多忙の中ご会葬いただき、誠にありがとうございます」
- 故人への弔意・功績紹介
- 遺族へのおくやみ遺族への言葉「ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます」
まず社葬の参列者の方々へのお礼の言葉から始まり、在職中の故人の功績や人柄を紹介し、会社への貢献度を称えます。そして最後に今後の決意・会社の姿勢:故人の遺志を受け継ぎ、会社として努力を続ける決意を表します。
【例文集】社葬で使える葬儀委員長の挨拶
葬儀委員長が使用する挨拶文の文例をご紹介します。実際に用いる際には、故人の人柄や会社の状況に合わせて、適宜加筆や調整を行ってください。
挨拶が長すぎると参列者の負担となります。生前の故人を偲びながら、簡潔で心のこもった言葉を意識することが大切です。
開会の言葉(参列者への謝辞)
「本日はご多忙の中、弊社前会長〇〇の社葬にご参列いただき、誠にありがとうございます。ここに、生前賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。葬儀委員長を務めます、□□会社の△△でございます。」
「本日は弊社前会長〇〇の社葬におきまして、皆様方にはご多忙中にもかかわらず、多数のご参列をいただきまして誠にありがとうございました。このように多くの皆様にお集まりいただけましたことは、故人への何よりのご供養になると存じます。これより葬儀を滞りなく進められますよう、皆様のご協力をお願い申し上げます。」
<ポイント>
葬儀委員長の挨拶では、最初に参列者への感謝と協力のお願いを述べることで、式全体の雰囲気を整えることができます。挨拶とともに、自己紹介や社葬が開始することを宣言する言葉を添える場合もあります。
故人の功績や人柄を紹介
「故人〇〇は、昭和〇年の入社以来、数々の事業を立ち上げ、今日の弊社の基盤を築き上げました。その卓越した経営手腕と温厚な人柄は、多くの社員に慕われ、取引先からも厚い信頼を寄せられておりました。
特に〇〇事業の発展に尽力し、地域社会にも大きな貢献を果たしました。その功績と精神は、今後も弊社の中に生き続けることでしょう。」
「〇〇さんは人を思いやる心にあふれ、常に周囲を支え励ましてくださいました。その温かな言葉や行動は、多くの人々の記憶に深く残っております。
加えて、長年にわたり経営の舵取りを担い、数々の困難を乗り越えて会社を成長へと導いた功績は大きく、今もその姿勢は私たちに受け継がれています。ここに深い感謝と敬意を表し、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。」
<ポイント>
功績紹介の際は、具体的な事例や業績を簡潔に示すと、参列者に故人の功績がより明確に伝わります。また、人柄や貢献の幅に触れることで、単なる業績紹介にとどまらず、故人への敬意や思いを伝えることができます。
遺族・参列者への感謝の言葉
「改めまして、本日はご多用の中、多数の皆様にご会葬いただき、心より御礼申し上げます。また、ご遺族の皆様におかれましては、深い悲しみの中にもかかわらず、このように多くの方々をお迎えくださり、厚く御礼申し上げます。
皆様から賜りました温かいお言葉やご厚情は、故人にとっても大きな支えとなることでしょう。今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。」
<ポイント>
参列者や遺族への感謝を述べる際は、丁寧な言葉を選ぶことが大切です。温かい言葉を添えることで、式の雰囲気を和らげ、故人に対する思いが伝わりやすくなります。
閉式の言葉
「以上をもちまして、〇〇の社葬を閉式いたします。本日はご多忙の折、最後までご列席賜り、心より御礼申し上げます。故人に代わり、厚く御礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げます。どうぞお気をつけてお帰りください。」
<ポイント>
閉式の挨拶では、式の締めくくりとして参列者への配慮と今後の関係への感謝を重ねて述べることで、会社としての礼節や誠意がより伝わります。また、最後に帰路への気遣いを示すことで、参列者に安心感を与えられます。
よくある挨拶の失敗
葬儀委員長の挨拶で、よくある失敗は、原稿を用意せずにその場の思いつきで話してしまい、話が長くなってしまうことです。
社葬では多くの人数が弔辞を読むことになります。参列者の負担にならないためにも、長い挨拶はNGです。葬儀委員長の挨拶は1~3分で、無駄なく話すことが大切です。
あらかじめ原稿を準備し、必要に応じて要点をメモにまとめておくことで、無駄のなく挨拶をすることができます。
また、社葬では個人的な思い出よりも、故人の功績や社会的な貢献を中心に伝える方がふさわしいでしょう。親しい思い出は補足程度に触れ、温かみを添えつつも公的な場にふさわしいバランスを大事にしてください。
故人を思い感情が高ぶってしまう時もあるかもれません。しかし気持ちを込めることは大切ですが、葬儀委員長は会社を代表して挨拶をします。
落ち着いた態度で進めることが、参列者や遺族に安心感を与えることにつながります。深呼吸を心がけたり、事前に何度も練習してスムーズに挨拶できるようにしておきましょう。
まとめ
社葬における葬儀委員長の挨拶には、故人への弔意と功績の紹介、参列者や遺族への感謝、そして会社の今後の決意を盛り込むことが大切です。
例文を参考にしながら、自社や故人に合わせて調整し、心のこもった挨拶を準備してください。
NHK「おはよう日本」でStoryが紹介されました

















