社葬の会場選びについて詳しく解説!
総務や人事をはじめ、社葬を経験したことのある社員はどの企業でも多くはないと思います。突然の訃報により社葬を執り行うことになり、準備を担当することになった社員は、通常業務に加えて社葬の会場選定や案内状の手配、参加者人数を決めるなど、大きな負担がかかることでしょう。
事業継承や会社の今後のイメージを左右することもある社葬は、決して失敗できない大きな行事となります。社葬とはどんなものなのか。もしもに備えて基本的な知識を身に着けておくと安心です。
個人葬との違いや、合同葬との違いも含めて社葬とは何かをご説明いたします。そして、社葬において最も重要な会場選びについて、抑えておくべきポイントをご紹介いたします。
目次
社葬とは
「社葬」とは
社葬は遺族が喪主、会社が施主となって執り行う葬儀です。そのため、費用は会社側が負担し、損金算入されます。遺族だけで密葬が執り行われ、その後40日前後に社葬を執り行います。一般的には会社の創業者や会長、社長、役員などの経営陣をはじめ、会社に大きく貢献した方が社葬の対象となります。業務中の事故で亡くなられた方も対象となります。
社葬は故人への哀悼だけでなく、企業にとって大きな意義のある行事です。取引先や関係者も参列し、今後もの信頼関係を継続させるための場にもなります。一般的な葬儀よりも規模が大きくなることが多いです。
「合同葬」との違い
合同葬は社葬のなかの一つで、遺族が喪主となり、企業が施主を務める葬儀です。費用は遺族や複数の企業、団体で負担します。社葬との違いは、密葬・本葬を分けずに遺族と会社が合同で通夜、葬儀・告別式を行うところです。
合同葬は故人が亡くなられてから5日~1週間前後に行われるため、準備期間は短く、その中で関連会社へ葬儀日程などの連絡をおこない、準備・調整を進めていきます。
社葬の意義と目的
社葬は故人を追悼するだけでなく、故人が会社へ貢献したことを感謝し、功績を称えたり、想いを引き継ぐための機会にもなっています。故人が創設者や代表者の場合は、社員や取引先へ後継者が事業継承の意思を伝える場にもなります。社葬は会社の今後の方針や運営を社内外に示す機会となるため、滞りなく行う必要があります。
「社葬」の会場選定
参列者は事前に大まかに決めておく
社葬は社員や関係者、取引先の方々が参列するため、一般的な葬儀よりも規模が大きくなります。業務時間内に執り行われるため、一般社員は参加せず、部長以上などの役職がある社員が参列することが多いです。会場を選定して見積りを取る際に、参列者数をある程度決めておく必要があります。
しかし、どこまで案内を送るべきなのか悩まれる場合もあるかもしれません。その時は社葬を良く知る施行業者に相談してみるのもいいでしょう。
大規模:葬祭ホールやホテル
社葬はアクセス良い場所が好まれることから、会場は主に葬祭ホールやホテル、寺院で執り行われることが多いです。
ホテルの特徴
・大型ホテルの場合は300人以上収容できる会場もあります。
・会食ありの社葬に適しています。
・ホテルの会場は多目的に使用されるため、ホテルはご遺体を持ち込めません。(社葬は火葬後に執り行うため、基本的にご遺体を持ち込むことはありません)
・焼香は会場内に強い匂いがつくためできません。代わりに献花をすることが多いです。
・遠方の方は宿泊予約ができるなど、負担を軽減できます。
葬祭ホールの特徴
・大型ホールのある会場では300人以上収容できる会場もあります。
・ご遺体やお骨を持ち込むことが可能です。(合同葬の場合は通夜・葬儀、告別式を含むため、葬祭ホールが適しています)
・焼香は可能です。
小規模:故人ゆかりの場所
社葬は決して大規模な葬儀とは限りません。会社の規模によっても異なります。葬祭ホールやホテルだけでなく、会社や工場など、職場で執り行われることもあります。小規模な社葬の場合は故人のゆかりの場所を選ばれることもあります。
会場選定のポイント
参列者の待機場所
参列者の人数に合わせて会場を選定しますが、社葬の場合は数百人から数千人が参加する大規模な葬儀になることもあります。もしも参列者数が会場の収容人数を越えてしまった場合、焼香や献花までの導線が崩れ、待機場所や受付が足りなくなります。そのため、参列者数は正確に把握して会場を選定しましょう。
宴会場のサイズ
社葬は適切な会場の確保が最も重要になります。社葬の会場は主に葬祭ホールやホテル、寺院があげられます。会場に人数分の座席を並べることができるかどうかだけでなく、焼香までの導線、待機場所の広さも考慮して、参列者を充分に受け入れられる会場を選定します。
駐車場の広さ
車を利用する参列者が多いと予想される場合は、ある程度の台数を収容できる駐車場の確保が必要になります。ホテルなどは広い駐車場が完備されていますが、葬祭ホールは同日に葬儀が重なることもあり、利用できる駐車場が限られてしまうケースも考えられます。事前に葬儀社へ駐車可能な台数を確認しておきましょう。
また、駐車場が足りないトラブルを避けるために、駅近でアクセスの良い会場を選ぶのもいいでしょう。交通の便が良いことは参列者にとっても負担が軽減されます。大規模な社葬の場合は、アクセスの良く、公共交通機関が利用できる会場を選定しておくと安心です。
開催時刻と所要時間
所要時間
社葬の所要時間は内容によって異なりますが、だいたい1時間~3時間程になります。受付を終えて、司会者や葬儀委員長のアナウンスにより開式します。
僧侶入場-読経-弔辞(参列者から挨拶)-弔電(参列できなかった方からの電報を紹介)-葬儀委員長挨拶-喪主挨拶-指名焼香-遺族焼香-参列者焼香-僧侶退場-閉式-遺骨退場となります。
会食ありの場合
会食ありの場合の開催時刻は、11:30~13:00など午前中から行うケースが多いです。
会食なしの場合
会食がない場合の開催時刻は13:00~など午後からのことあります。開催時間中であれば何時でも参列可能ですが、開式直後の参列が一番多いでしょう。
おおよそが3時間以内に終わる
一般葬では弔辞をなくす場合もありますが、社葬において弔辞は大切な追悼の時間になります。一般的には3,4本までですが、故人の役職によって弔辞の本数も変わることもあります。主に取引先の代表や故人の同僚、団体の代表などにお願いすることが多いです。
会食の有無だけでなく、弔辞の本数によっても社葬の所要時間は変わります。また、会社の規模や社葬規模によって焼香の所要時間も異なります。式当日は、故人との思い出や功績を称えるスライド写真やパネル展示をする場合もあります。
「社葬」はプロに頼るべき!
手順が多く、開催規模も大きい
社葬は故人の追悼だけでなく功績を讃える場もあり、会社の今後を左右することもある重要な行事です。社葬の多くは規模が大きく、参列者の幅も広がるため、準備の手順は一般葬よりも多くなります。日時や適切な会場設定、弔辞の依頼、供花の配列順、香典返し、費用など、どのように決めたらいいのかわからないことが多いと思います。
社内ですべてを取り決めることは困難なため、社葬の施行ができるプロに相談することをおすすめいたします。一般的な葬儀をと同様に、社葬も時代と共に変化してきました。最近では、参列できない社員が海外からオンラインで社葬に参加することも可能になりました。
会社の一大事に失敗は許されない
社葬は故人を偲ぶだけでなく、故人の遺志を継承し、その想いを社内外に示す場となります。会社にとっては今後の発展や継承に関わるリスクマネジメントという目的をもつため、大変重要な行事であり、失敗は許されません。しかし、会社内で社葬をする機会は決して多くないため、ほとんどの社員が未経験のこともあるでしょう。疑問や不安はなんでもプロに相談しましょう。
見積を一旦とることが大切
社葬の場合は会社が施主となり費用を負担します。会議で参列者数と費用などをあらかじめ定めてから、葬儀社で一旦見積りを取ることをおすすめいたします。相見積もりを取ることで比較することもできます。
満足感満載Storyの「社葬」
最適かつご希望の沿ったプランニング
会社の中枢人物のご逝去は、その事実だけでも社内外に大きな影響を与え、社葬の企画運営は、限られた時間の中で、日常業務と並行しながら行わなければならないため、経験豊富な施行会社といかに良いチームワークを組むことができるか、という点がポイントになります。
会社にとって重要なリスクマネジメントである社葬を成功に導くために、社葬を得意とするStoryをぜひご活用ください。
実績多数 安心の代行業者
私たちStoryはこれまでに180件以上のお別れ会をオーダーメイドでプロデュースしてきた専門集団として、事前の準備から開催までサポート致します。社葬のアイディア出しから会場との打合せ、祭壇の提案や供花の管理、案内状の作成と発送、その他さまざまな手配一式を、実行委員の皆さまに寄り添いながら二人三脚で準備を進めて参ります。施行後のご精算、アフターフォローにつきましてもトータルでお任せいただいております。
満足できる社葬の時間をプロデュース
故人を想う人が、故人との思い出を自由に表現する場をつくる。それがわたしたちの考える新しいお別れのカタチ、“Story”です。ご希望のエリアや雰囲気、規模感などをヒアリングし、複数の会場候補と概算のご予算をご提案いたします。これまでにお手伝いさせていただいた社葬やお別れ会の事例をホームページにてご紹介させていただいております。
例えば、サーキットでの追悼式では故人様が作られた新旧のレーシングカーで追悼走行し、特別な式となりました。故人らしさや企業らしさを尊重し、特別な時間をプロデュースいたします。
まとめ
社葬は社員や取引先へ後継者が事業継承の意思を伝える場にもなり、今後の方針や運営を社内外に示す機会となるため、滞りなく行う必要があります。通常業務のなかでの準備はとても負担の大きいものとなりますが、社員が団結して執り行うため、チームワークを向上させる大切な時間にもなります。なかでも会場選びは大変重要です。
当日にトラブルを発生させることのないように、参列者の人数は正確に把握し、葬儀社と相談しながら適切な会場を選びましょう。ホテルや葬祭ホールの特徴から、どの会場が最も条件に当てはまるのかを判断するために、いくつかの施行業者に相談をして相見積もりを取るのもいいでしょう。慣れない社葬の準備は経験豊富なプロにご相談ください。
NHK「おはよう日本」でStoryが紹介されました