企業で葬儀を行う場合の流れや費用の相場まで詳しく解説!

葬儀は故人のご冥福を祈るための儀式ですが、企業が葬儀を主催する場合は、故人への追悼という目的のほかに、顧客、株主、取引先などに企業の新体制や方針を示していくという役割もあります。企業で葬儀を行う場合には、かかった経費を「福利厚生費」として損金処理することができます。

ここでは、企業で葬儀を行う場合の流れや費用の相場などについて詳しく解説します。

企業で葬儀を行う場合とは

企業で葬儀を行う場合とは、どのようなケースが考えられるでしょうか?

一般的には、会社の創業者、会長、社長など経営トップや取締役など経営の中枢で社業に功労のあった方が在職中または退職後に亡くなった場合には、企業が葬儀を主催するケースが多いでしょう。

また、役員でなくとも、業務中の事故でなくなった社員や、社業に功労のあった社員が現役で亡くなった場合に、取締役会の決議により認められれば、企業の主催による葬儀を執り行うこともあるでしょう。

いずれにしても、企業で葬儀を行う場合は、かならずご家族の同意を得る必要があります。ご家族と企業のコミュニケーションを円滑にし、準備から当日までご家族から最大限のご協力をいただけることが成功の秘訣です。

企業で行う葬儀の形式とは?

企業で行う葬儀には、大きく分けて、三つの形式があります。

社葬

企業が運営の主体となって執り行う葬儀・告別式を狭義で「社葬」といいます。多くの場合は、近親者で密葬を行い、その後、社葬(本葬)を行います。一般的に、社葬は密葬から概ね40日前後に行われることが多いです。

お別れ会・偲ぶ会

社葬と同じように、密葬後、日を改めて行われる会ですが、儀式に重きをおいて厳粛な雰囲気で執り行う「社葬」に対し、宗教にとらわれない自由な形式でおこなわれる会を「お別れ会」あるいは「偲ぶ会」と呼びます。会場はホテルの宴会場やレストランなど葬儀会場以外の場所が選ばれることが多いです。

合同葬

遺族と企業が合同で通夜・葬儀告別式をおこなう形式を「合同葬」といいます。一般的に、ご逝去後、5日~1週間前後におこなわれるため、限られた時間の中で遺族と企業との意見調整が必要になります。しかし、短時間ですべての儀式が完了する時間的な利点と、遺族と企業双方にとって経済的負担を少なくすることができるという利点があります。

企業で行う葬儀の流れ

企業で葬儀を行う場合、どのような流れが一般的でしょうか?

ここでは、一般的な社葬あるいはお別れ会を例に、ご逝去から葬儀先日まで、そして葬儀当日の流れについて解説します。

前日までの流れ

・ご逝去直後の対応

ご逝去の報を受けたら、まずは病院あるいはご自宅へ駆けつけ、お悔やみの気持ちを伝えます。ご家族の悲しみに寄り添いながら、企業として葬儀を執り行いたい旨を伝え、同意を得ます。葬儀社が決まっている場合は、葬儀の依頼をします。

・密葬

遺族が主体となり、密葬をおこないます。密葬は、あくまでも近親者のみで執り行う葬儀なので、企業としては遺族の意向に従い、密葬が滞りなく執り行えるように配慮し、サポートします。

・臨時役員会

遺族の同意が得られたら、臨時役員会を開き、基本方針を決定します。

会場や日程、葬儀実行委員の体制、告知方法、概算予算、香典・供花の取り扱い、具体的進行などについて話し合います。臨時役員会で話し合われたことは、必ず議事録を残しましょう。

・社内通達、社外通知

基本方針が決定したら、社内へ通達、そして社外に通知をおこないます。社内通達では、とくに外部からの問合せに対し、社内で統一した回答ができるようにしましょう。社外通知に関しては、訃報広告を手配する場合と、案内状を送付する場合があります。案内状に関しては、送付先のリストを整備し、文面作成と宛名印刷・発送に時間がかかりますので、迅速に時間に余裕をもって準備しましょう。

・具体的準備

案内状の発送が完了したら、当日に向けて具体的な準備に入ります。弔辞の奉読の依頼は、先方の都合もありますので、できるだけ早めにお願いをします。当日お渡しする栞や会葬礼状は、会葬者数を予測して多めに手配します。また、会場見取図を参考にしながら会場レイアウトを決定し、動線を確保します。思い出ビデオを作成する場合は、写真の選定や動画編集に時間がかかりますので早めに着手しましょう。そのほか、思い出コーナーや受付に必要な備品など、葬儀社と相談しながら決定していきます。

・進行要領の決定

開式から閉式までの式次第を作成すると同時に、集合時間から撤収時間までのタイムスケジュールを作成します。葬儀実行委員会のメンバーの役割分担と配置時間を決定し、また来賓の席次や拝礼順を予め決めておきます。

・前日リハーサル

進行要領に従って、前日リハーサルをおこないます。とくに動線と時間配分を入念に確認し、受付、クローク、待合所、席次、供花の配置の確認や備品など不足しているものはないかを十分に検討します。問題点があれば調整しながら、葬儀実行委員全員で最終打合せを行います。

葬儀当日の流れ

・会場集合

当日は、時間に余裕をもって集合しましょう。集合したら朝礼を行い、担当別に各自の持ち場と動線を確認します。

・進行の確認・準備

葬儀委員長、喪主、遺族は、式の進行について葬儀社から説明を受けます。司会進行の担当者と最終的な流れの打合せを行います。

・供花・弔電の確認

いただいた供花の名札や配列を確認します。届いた弔電は、奉読するものを選定し、順番を決定します。

・受付開始・入場

会葬者の受付を開始し、会場に案内します。受付で記帳カードに記入していただくか名刺を拝受します。企業主催の葬儀では香典は辞退するケースが多くなっています。

・開式~閉式

開式の定刻になったら、式次第に従って、進行します。司会者の開式の辞の後、黙祷からはじまるのが一般的です。式典の後で、献花をおこない、そのまま退場となる場合や、会食がおこなわれる場合など、さまざまなパターンがあります。

・退場・片付け・撤収

参列者が退場する際に、返礼品をお渡しします。すべての参列者が退場された後で、ご家族と実行委員会で記念撮影をおこなう場合もあります。その後、すみやかに片付けをおこない撤収します。

会社が負担する費用の相場

企業で行う葬儀の費用は、「福利厚生費」として損金処理することができます。費用については、開催する会場や規模によって大きく違うため、事前に概算予算を出すのは難しいといえます。

Storyでは、企業が主催のお別れ会の場合、300万円~1000万円の予算でおこなわれることが多いですが、参列者500名程度のお別れ会で、450万円前後がStroryにご依頼いただく場合の相場です。

企業葬儀の香典の相場

企業が主催の葬儀に参列する場合、最近は香典を辞退する場合も多いので、事前に確認しましょう。香典を持参する場合、会社の代表として包む場合は、1万円・3万円・5万円が目安とされます。自社の参列者の役職などによっても異なりますが、予め社内規程で金額を定めておきましょう。

家族葬の場合はどうすればいい?

重要な取引先の代表者や役員が企業として葬儀をおこなわず、家族葬だった場合、どのように弔意を伝えればよいでしょうか?

訃報を受けて間もない場合(葬儀がおこなわれる前)であれば、枕花を送るとよいでしょう。一般的には枕花は5000円~1万5000円が金額の目安です。

また、香典を現金書留にて送ることもマナー違反ではありません。

まとめ

企業で葬儀を行う場合の流れや費用の相場について解説しました。

企業が主催の葬儀を成功に導くためには、実績が豊富で信頼できる事業者に相談することがポイントです。Storyでは、これまで数多くの企業の葬儀やお別れ会を施行して参りました。突然の訃報にも慌てず、まずは些細なことでもご相談下さい。

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