お別れの会にふさわしい発起人挨拶のポイント
芸能人や著名人が亡くなった時に、お別れの会(偲ぶ会)が開催されているのをテレビで見たことがある人は多いと思います。
家族や近親者などで葬儀を行ったあと、後日あらためて友人知人や関係者などを招待して行われるのが、お別れの会です。
お別れの会の挨拶は、葬儀ほど堅苦しくなる必要はありません。しかし、最低限の礼儀は必要となるため、もし自分が発起人となった場合はその場にふさわしい挨拶を用意して、会を開催しなくてはなりません。
ケースごとに異なる!お別れの会が開催される事例
お別れの会といっても、故人の立場によって開催されるケースはさまざまです。
故人が芸能人のお別れの会は、葬儀に参列できない友人や知人の他に、ファンの人々が参列できることもあります。参列希望者が多数のため、葬儀は身内だけで静かに行い、お別れの会でたくさんの人たちに参列してもらうというパターンです。
また、会社経営者もお別れの会を開くことがあります。
近頃は社葬の意味合いを持つこともあり、その会社の社員や取引先などが参列します。
故人が親族や友人など近しい人間の場合は、故人の思い出や人柄を招待客の間で偲ぶ、穏やかなお別れの会になることが多いです。
ビジネス用途と友人間同士で行う場合の挨拶の違い
故人の立場によって、発起人の挨拶の内容は大きく変わります。
会社経営者のお別れの会など、ビジネス関係者を呼んでのお別れの会の場合は、故人の残した業績や仕事に対する信念など、職業人としての面を重点的に紹介し、故人の業績を称えましょう。
挨拶の最後には「故人の遺志を継ぎ、社員一同より一層の精進を行う」といった、仕事に対する意気込みを伝えます。
それに対して、友人間でのお別れの会はビジネス関係とは違い、故人への親しみを込めた挨拶が良いでしょう。
故人との別れに対する悲しみを伝え、自分と故人との出会いや思い出など、自分自身と故人の関係性を語ることで、故人を失った悲しみを表しましょう。
※本記事は、2017年9月11日に「いい葬儀マガジン」に掲載された記事を転載しています。
NHK「おはよう日本」でStoryが紹介されました