74%のご家族が「葬儀後に弔問客が来られた」と回答
弔問難民とは、葬儀を知った後、ご遺族に弔問を申し入れたものの、ご遺族の事情によって弔問ができなくなってしまっている人のことをいいます。
近年、密葬や、家族だけで葬儀を終わらせてしまう家族葬が増えてきました。その結果、葬儀が終わってからお亡くなりになったことを知り、「お線香だけでも上げさせて下さい」と、御遺族のご自宅を直接訪問する弔問客が増えています。(下記データは「鎌倉新書 いい葬儀/第3回お葬式に関する全国調査(2017年)」より。)
一方で、弔問客が自宅を訪問してくることは、ご遺族にとっての大きな負担となっています。
弔問客は故人と親しかった人ですが、必ずしもご遺族と直接の面識があるとは限りません。また、日程の調整をしてその時間は在宅しなければいけないことや、お香典を頂くとそのお返しもしなければなりません。
一つ一つは小さな負担ですが、弔問客は三々五々問い合わせをしてくることが多く、長い場合は、1年近くに渡ってご訪問を受けることがあります。
毎週末のように弔問客を受け入れていては、遺族側も正直たまったものではありません。
その結果「お気持ちだけ頂いておきます」と、お断りをされてしまい、「お別れしたいのに、お別れできない!」という弔問難民を生み出すことになっているのです。