ホテル葬とは/家族葬の後に行うホテルでの告別式
「ホテル葬」とは、家族や親戚だけで葬儀を行う密葬(家族葬など)の後に、ホテルを会場として行うお別れ会・偲ぶ会のことを指します。
芸能人や著名人のお葬式で行われることも多いため、テレビなどで「お別れ会」や「偲ぶ会」という言葉を耳にしたことがある方もいるでしょう。近年ではさまざまなスタイルのお別れ会・偲ぶ会が行われるようになり、著名人以外でも行う方が増えてきています。
この記事では、そんな「ホテル葬」の内容や流れ、費用などについて紹介します。
目次
ホテル葬の流れ
一般的なお葬式は、通夜、葬儀、火葬、告別式の順番で行われます。「ホテル葬」の場合は、火葬後の告別式を、日を改めて「お別れ会」として行うことが多いです。ホテルには他の利用客や宿泊客もいることから、ご遺体をホテルに運び入れてのお別れは行われません。
ホテル葬を行う時期は、通夜・葬儀・火葬を終えて身内でのお別れが落ち着いてから、四十九日や一周忌の法要を行うタイミングとなることが多いです。
「ホテル葬」は通常のお葬式とは異なり、僧侶などを呼んで行う宗教的な儀礼は除いた形で行われるのが一般的です。故人の好きな音楽や映像などを流して、故人との思い出を語らう場になることが多く、会の形式としては「セレモニー形式」と「パーティー形式」に二分されます。
セレモニー形式の場合、告別式のような形で祭壇が飾られ、弔辞や弔電が読まれます。また焼香の代わりに1人ずつ献花をすることが多いです。
パーティー形式の場合、ホテルの宴会場などを利用した立食スタイルで故人を偲びます。自由解散になることが多いため、少ししか参加できない人でも顔を出すことができます。
セレモニー形式とパーティー形式の両方を行う場合もあります。
ホテル葬の費用
「ホテル葬」の費用は、どのような形式で行うか、また予想される参列者の人数や規模によって大きく変わりますが、100万円前後となることが多いようです。予算を抑えたいという方よりも、予算はある程度かかっても「故人を偲ぶ場」をちゃんと作りたいという方におすすめのスタイルといえます。
ホテル葬のメリット・デメリット
ここでは「ホテル葬」のメリットとデメリットを紹介していきます。
「ホテル葬」のメリット
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交通アクセスが良い
ホテルで行われるため、公共交通機関でも比較的アクセスしやすい好立地なことが多いです。車で来る場合にも駐車場に困ることはありません。また、都心の一等地などにも会場となりうるホテルが多いため、選択の幅もあります。より多くの人に参加してほしい場合にはメリットとなります。 -
料理の内容が選べる
普段からさまざまな料理を提供しているホテルだからこそ、料理の内容を相談することができ、故人の好きだった料理などを選ぶこともできます。 -
宿泊ができる
遠方から参列する方がいても、ホテル葬であればそのまま宿泊ができるのも大きなメリットです。 -
設備が充実している
ホテルには、音響・映像・照明などの設備も整っている場合が多いです。ロビーや控室などがあるため、会の前後や途中で待機する場所の心配がいりません。また、バリアフリーであることが多いため、年配者が多い場合でも安心です。
「ホテル葬」のデメリット
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葬儀専門ではないため、さまざまな制限がある
ホテルの会場は、葬儀専門ではないため、一般的なお葬式で行う焼香、読経などができないことがあり、遺骨の持ち込みも制限される場合があります。スタッフ自体の接客技術やサービスの質は高いですが、そこも葬儀専門ではありませんので、式次第によっては葬儀社に入ってもらうなどの工夫が必要になります。
また、通夜・葬儀を行うだけでも手間や費用がかかるので、その後に「ホテル葬」を行うのは更なる労力と金銭的負担がかかることが予想されます。
ホテル葬をしたい場合の依頼先は?
ホテル葬を希望する場合、ホテルに直接依頼するのかと考えがちですが、会を成功させるためには、会場となるホテル選びや、式次第、挨拶などのさまざまな「幹事仕事」をしっかりとこなすことが重要になってきます。そのため、ホテル葬をはじめとしたお別れ会・偲ぶ会の企画進行は、専門会社に頼むという方が増えています。
お別れ会プロデュース「Story」でも、これまでお別れ会・偲ぶ会を企画進行してきた経験をもとに、感動的な演出を提供し、参加された皆様にご満足いただく「ホテル葬」を行うためのサポートができます。まずは相談や見積りだけでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
NHK「おはよう日本」でStoryが紹介されました